INFO
面積:53.1m²
居住者:3人(ご夫婦+お子様一人)1,200万
費用:1,200万円
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廊下の役割も果たすリビングで、空間を最大限に活用
経年により設備や配管等が古くなったことをきっかけに、使いやすく暮らしやすい空間に一新したいとのご要望があり、お手伝いさせていただきました。
リノベーション前のご不満としては、リビング空間に光が入らないこと、風通しが悪いこと、天井高が低いこと、収納量が少ないことなどが挙げられました。
これらの課題を解決するため、間取りについてはかなりお打ち合わせをさせて頂き、満足して頂ける空間を作りました。
もともとリビングがあったところを居室にして間取りを反転させたような形にすることで、お客様の不満を取り除ける間取りとなっています。
お部屋の構成としては、2LDK+ウォークインクローゼット。
なるべく廊下を設けずにお部屋としての空間を最大限活用できるよう工夫しました。
お部屋まではリビングからのアクセスにし、リビング空間の一部を通路としての役割を持たせることで、お子様のお部屋のアクセスはキッチンの通路を通って行くように計画しています。
お洋服が好きで、出版社で働いている奥様ということもあり、お洋服や本がかなり多く、収納場所に困られていました。
収納場所は一箇所にまとめたいとのご要望があり、大きなウォークインクローゼットを設けました。
片側はクローゼット、片側は本棚としてお使い頂けるようになっています。
マンションの構造上、換気扇を設置することが難しいため、ウォークインクローゼットの上部に開口を設け、通気にも配慮しました。
リノベーション後は昼過ぎまで照明の明かりをつけなくとも過ごせるようになり、お客様にとても喜んで頂けました。
ナチュラル×無機質で仕上げるこだわりのある住まいへ
お客様がこだわったところは、間取りだけではありません。素材やデザインにもこだわっており、各部屋にポイントがあります。
ナチュラルテイストがお好みの奥様。以前から使用されている家具はリノベーション後も使用されるため、アクセントカラーとなる家具をベースに床材や建具等を決めていきました。
木の温かみをお求めでしたので、チークの無垢フローリングをご提案しました。
古来より最高級木材として家具や内装材等に使用されており、経年で日焼けすることで、家具や建具との色味と近くなり、より深い色味のお部屋となります。
キッチンの腰壁はブロックのデザインをご希望されていました。
しかし実際のブロックを施工してしまうと、ブロックの重みで床のたわみ等が発生してしまうため、ブロック風のタイルを施工。
目地材は実際にブロックを施工する際に使用するものにすることで、より本物のような仕上がりとなりました。
開放感のある空間を実現すべく、天井や梁はすべて躯体現しに。
既存の天井が低かったため、躯体現しにすることで高さを確保しました。
LDKはなるべく高く、広く見えるように白で塗装をしましたが、居室側はより味が出るようにあえて塗装は行わず、無機質さを残しています。
ウォークインクローゼットの床と壁、居室の床はラワン合板を市松貼りにし、ラワンの味を出しています。
お引渡しの際には、無塗装のままでお渡しして、お引越しの前にご家族で塗装をされていました。
我々で全て完成させてしまうのではなく、ご家族で仕上げをすることで、より想い入れのあるご自宅へと生まれ変わりました。