白いサードプレイス　～自分をとり戻す場所～

アパレル会社を経営しているオーナー。遊びに行くのもままならない、コロナ禍のいま、シーサイドのマンションを福利厚生の一助として社員も使える別荘に改修したい。また、白を基調としたシンプルなインテリアにして、商品撮影ができるスタジオとしても活用したい。もう一つ新しい拠点をつくることで、仕事も遊びも充実させたいというご要望。

コロナ禍によるもどかしい日常を忘れてくつろげる、“リゾートホテルの非日常感”をテーマにプランニング。仕切られた2LDKを開放感いっぱいのワンルームへ一新。サーフボード用のハンガーバーを天井に設け、床は真っ白なタイルとし、壁は珪藻土で調湿性を付加。石を貼り合わせたかのように凹凸をつけて左官で仕上げ、撮影時に商品が映えるように白で統一しています。 長期滞在もできるようにベッド兼用の収納付きソファを造作し、寝具やアウトドアグッズを収められるようにしました。海からかえって来るので室内に入る前に砂を落としたいので、管理組合に許可を取り、バルコニーに取り外し可能なシャワーを新設。愛犬の散歩がえりにも活用できるようにしています。設備は配管とともに刷新し、給湯器も移設してバルコニーでも温水を使えるようにしました。ユーティリティには収納とドラム型洗濯機を備え、利便性を向上。浴室の代わりに温まれるスチームサウナを設置しました。トイレと全面ガラスのサウナを設けたエリアは引き戸で目隠しできるようにしています。さらに床暖房を設置して冬季の滞在にも対応し、季節を問わず遊びに来られるようにしました。 愛犬を連れて遊びに来たご一家は、海と日差しを満喫され、素敵な笑顔で帰られました。いつでも来られる第三の拠点は、「リトリート」を実現する非日常空間となりました。