隅田川に沿う、サードプレイス

隅田川沿いにあるマンション、和室とリビングとキッチンが分断されている為、ポテンシャルである天井の高さが全く生かされず、障子により天井まである窓が塞がれているために、光刺す水面も見えず、閉塞感がありました。この水面を豊かさと捉えたことが、この物件との出会いでした。

隅田川沿いに、ワークスペースを設け、印象的にペンダント照明をレイアウトし、雰囲気を作り出す。川を通る屋形船と目線が同じ当場所は、川沿いのカウンターカフェの様に、プライベートでありながらも少しオフィシャルな雰囲気を保ちながら、在宅仕事をする上でのいい緊張感を作り出している。ワークスペースの新しい形、サードプレイスを感じさせる事例。天井も高いが、窓高さも高い位置にあるため、川に反射する光がRの壁を流れるように部屋内差し込み、スケール感のある可動式の飾り棚を照らす、都心部に伴いコンパクトながらに海外の水の都市に旅行に来たかの様な抜け感があるお部屋です。実際に暮らしてみると、川の水面から反射する光によりお部屋のグラデーションが変わり、午前中は青みのある色に、午後は温かみのある色になるのだとか。毎朝、青い光の中でカーテンを開けるのが楽しみだそうです。