もとはキャビン・ログハウス風の雰囲気だった中古戸建ての別荘を、リモートオフィスとして活用したり、家族と余暇を過ごす場所として購入したF様。既存の間取りでは12畳ほどの広い和室があり、リビングダイニングも同じくらいの広さでした。キッチンも壁付けでわりとコンパクトで、もっと広い方が良いなという印象。暖炉は使い込まれたアンティーク感とレンガの風合いがとても良く、このまま活かすことにしました。
窓辺の一等地にワークススペースを設けるために、広かった和室部分を6畳へ縮小。小上がりのオープンな畳スペースとして作り直し、開放的なLDKにしました。窓の外には雄大な富士山がそびえ、景色を眺めながら仕事に集中できる念願のリモートオフィスが完成しました。壁付けだったキッチンは、対面式のL型へ造り替え、外の景色を眺めながらのんびり料理を愉しめるレイアウトへ変更。ずっしりとした重厚感のあるモルタルキッチンに仕上げ、ダイニング側のリビング収納は扉寸法を工夫して、開放時にアクセントウォールにもなるよう設計。廊下からLDKにつながる建具をガラスにし、天井をひとつづきに見せることで抜け感を出しました。 前オーナーから引き継いだ暖炉は、使い込まれたアンティーク感とレンガの風合いが希望のインテリアに馴染みそうだったため、そのまま活かすことに。暖炉もまだまだ現役として使用でき、設備としても即戦力となりました。もとはキャビン・ログハウス風の雰囲気だった空間を、木やメタル素材を使いながら、インダストリアルでモダンなインテリアへリノベーションしました。景色を眺めながらじっくりと低温調理に向き合ったり。週末は家族や犬とのんびり余暇を過ごしたり、暖炉に薪をくべたり。都会の喧騒から離れ、ワイングラスを傾けながらゆっくりと、スローライフを愉しむ大人たちの隠れ家です。