二世帯型おうち時間

25年ほど前から、両親と母方の祖父母が完全分離型の2世帯住宅を建てて住んでいましたが、祖母が一人になったことをきっかけに、将来を考え、祖母と両親が一緒に住むことになりました。また手狭になったと感じていたお子さまを二人持つ息子家族が移ることとなり、4世代3世帯が住む建物となりました。住み替えを前に、息子さんご夫婦よりイメージしている住まいがあり、それを具体的にするプランや価格を知りたいとご相談があり、息子家族のリノベーションのご依頼を受けました。

雑誌やネットから集めた写真をもとにご希望の住まいをお伺いしていきました。 4歳1歳の兄妹はまだ手がかかるので対面キッチンとし、キッチンにいても見守れるようにオープンの対面キッチンとしました。キッチン背面を収納にあて、お子さまを抱いていても手が届きやすく、片手でも簡単に出し入れできるように引出し収納を充実させています。通路にもゆとりを持たせ、二人でも作業できるようにしました。ダイニングへはキッチン腰壁のカウンター越しに配膳できるように水濡れにも強いモールテックスでの仕上げとしています。リビングのTVはキッチンからも見える大型とし、TVを設置した壁の背面は将来祖母の部屋となる和室なので直接響かないように、空間にワンクッション置く1畳ほどの隠しリビング収納を設けて防音材を施し、子供たちが動画を楽しんでいても音が聞こえないよう配慮しました。リビングの床はタモの無垢材を自然塗料で仕上げ、お子様が寝転がって遊んでも心配のないように配慮しています。キッチンのタイルへのこだわりや使い勝手に関しては打合せ、提案を重ね、ご満足いただけるような仕上がりを目指しました。