木目をふんだんに使いアウトドアを演出

建物の傷みが進み、雨漏りをきっかけにご相談をいただきました。木立に囲まれた立地のため湿気が多く、床も傷んでいてたわみが生じていました。加えて寒さも気になるため、断熱の強化も希望されました。建物のメンテナンスを兼ねて間取りを見直し、これからもここで長く暮らしていけるようにしてほしいというご要望でした。

まず、屋根裏や床下を確認し、劣化の状況を見極めて施工計画を立てました。周囲の緑に囲まれているため、湿度が高く、床下は土間のままだったので、防湿シートと調湿材を使って改善を図りました。基礎はしっかりしていたので、傷んでいた1階の床をバリアフリーに整えて作り直し、無垢の質感のあるフローリングを使用してナチュラルで心地よい空間を作り上げました。天井や壁も剥がして金物で補強を行い、断熱材を入れることで、冬も過ごしやすくなり、冷暖房費の削減も期待できます。

1階の使い勝手を考慮し、縁側を含めた広い和室とダイニング、居間を段差なくつなげて大きなLDKへと変更しました。カヌーや釣り、キャンプなどアウトドアがお好きな施主様のために、ログハウスや山小屋のイメージを基に内装を提案しました。クロスを使い分けながら、ペットの愛猫と愛犬にも過ごしやすい環境を配慮しました。

集めていたラグなどを効果的に使い、趣味の道具を飾ることで、施主様の個性が光るLDKが完成しました。庭だけでなく時には家の中でもキャンプを楽しむことができ、道具の手入れなどをしながら充実したおうち時間を過ごされています。これにより、施主様の生活が豊かになり、長く快適に過ごせる住まいが実現しました。