INFO
築年数:42年
面積:86m²
居住者:ご家族
費用:797円
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玄関の土間を広げて、水が跳ねても気にならないワークスペースを作りたいというのがリフォームの主なきっかけです。このため、間取りの変更が必要になるので、同時に気になる部分を改善できないかと、やりたいことをリストアップして依頼しました。リビングを広げ、和室を洋室に変更してウォークインクローゼット(WIC)を作りたいと考えました。また、湿気が籠らないように扉は無しにし、キッチンはステンレス製で業務用のように充実させ、パントリーも設けたいという希望がありました。さらに、配管とともに水回り設備を給湯器も含めて全て交換し、掃除がしやすいものにしたいとの要望でした。
依頼を受けて現場調査を進めた結果、水回り周辺の段差や壁式構造の影響で玄関を広げることが難しいことが判明しました。この制約を踏まえて、プランニングを開始しました。隣の和室をリビングと繋げ、リビングを広くし、バルコニー前にインナーテラスを設置しました。これにより、内部と外部のつながりを作り、空間の広がりを演出しました。インナーテラスには、趣味のドライフラワー用の明るいワークスペースを配置しました。バルコニーの外水栓で水が使え、インナーテラスの床は濡れても問題ない仕上げとなっています。リビング全体を見渡せるので、子供たちが遊ぶ様子を見守ることができます。
廊下と玄関、ダイニングキッチンとの開口部をできるだけ広げ、一体感を出しました。ダイニングキッチン(DK)スペースには、キッチンの交換に加えてアイランドカウンターと広いダイニングテーブルを追加し、広い作業スペースと回遊性を確保しました。子供も大人もお腹が空くと自然とテーブルに集まり、一緒に準備することが増えました。1.5帖のパントリーを設け、育ち盛りの子供たちを支える収納力と機動力を備えたキッチンとなっています。
親と子の寝室の間に広いWICを設け、リビング収納も兼用することで散らかりにくい環境を整えました。リビングに面した玄関は、ワークスペースやキッチンからも見守ることができ、声がけもスムーズに行えます。閉じられた空間が少なく、お互いの気配がよくわかる「オープンな家」となりました。子供たちが独立するまでの大切な時間を楽しく、濃密に過ごしていただけるような空間です。